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夜のお別れII

あなたは


私のつま先に顔を押し付けている


黙って


私のふくらはぎを抱き締めている



けれども私は


自分がゴミになったように感じている



あなたが大切にしている私は


ゴミ同然の女だと


笑おうとしたけれど


犬のまなざしで見上げるあなたも


やはりみじめで


そんな私達の


魂の無い微笑が重なった時



「さよなら」中途半端な飛行機雲のように


私の口から飛び出していった


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